Today's talk
2025/01/21
「センス」とは。
「今日の服、素敵!センスがいいね!」
ご自身の着こなしをこう言われたら、
内心、嬉しく思わないかたはいらっしゃらないのではないでしょうか。
得てして、このような誉め言葉をかけられる時は
” その人らしいセンスを感じるから” ということが多いものです。
ファッション関係において強力な誉め言葉の源である
「センス」。
今まで「センス」という言葉は漠然としたイメージでしたが
スペック診断がメジャーになるにつれ、
「センスではなく、理論でオシャレになる!」という流れができ、
これまで見えにくかった「センス」というものに自信がもてなくても
オシャレを肯定的に楽しもう♪♪という風潮がでてきました。
これはこれでとても素晴らしい流れで、個人的な見解ではありますが、
スペック診断が普及した最も大きな要因だと思います。
私もいつも申し上げておりますが、
「オシャレとは自分が楽しむもの」だと思うので、センスがどうとかこうとか、
第三者視線は本来、二の次だからだと思います。
自信を持ってオシャレを楽しめるツールや考え方ができたのは
とても素晴らしいことでした!
あと、失敗や無駄買いをグッと削減できるのも
スペック診断の功罪の1つですね!😊
で・す・が!!😲
そうは簡単に話が終わらないのがファッションの奥深さ。
ファッションというのは自己完結で終わることができる、
「表現の自由」を持ちながら、
片や他者目線や調和といった社会性を意識する
「T.P.O」という側面も持ちます。
いわゆる、マナー、身だしなみ、といわれるようなものですね。
ある一定の「他者目線」というフィルターが掛けられると
途端に「これでいいのだろうか…センスに自信がない~💦」と
思うかたも多いのではないでしょうか。
そして、何だかんだで大人の女性という立場になってしまうと
このT.P.Oの場面のほうが多かったりするんですよね…(悩)
そもそも、洋服のスタイリングというのは、
まず、ベースに皆さん、ご存じの
パーソナルカラーや骨格、顔タイプなどの
外見スペック診断の結果を踏まえたうえで、
お洋服の色やデザイン、素材、質感、イメージ印象など、
様々な要素をバランスよく組み合わせて
出来上がった集合体です。
外見スペック要素や内面キャラクターなどを
洋服のデザインとバランス構築していくうえで
”こういうふうにしたほうがいいかな?”
”ああしたほうがいいかな?”
といった、「感性」というエッセンスが入ることで
初めて、”その人らしいオシャレ”=” センスの良いオシャレ "
というのが出来上がっていきます。
パーソナルカラーにしても骨格、顔タイプにしても
それぞれファッションスタイリング要素の1つでありますが、
それ1つだけでスタイリングを考えようとすると
その1つの要素に無理に合わせようとしてしまいます。
「オシャレ」というのは、外見スペック要素と
洋服デザイン知識の両輪を
組み合わせた総合結果であり、
それらを積み重ねたものが「センス」と呼ばれるものに
なっていくのかな、と思います。
”バランスを構築して…” などと小難しい言い方をしましたが、
よく、
” 引き算コーデ ”
” 甘×辛コーデ ”
という表現がありますが、
これらもそのようなバランス構築をした表現ですね。
”センスのあるスタイリングとは総合芸術なり”
…何だか大げさな話になってしまいました…💦